MUSIC LIFE DIARY'S

音楽の話を主に書いている雑記です。

オレ的音楽業界の市場調査と未来予想図

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近年、音楽業界では「CDが売れない」と多くの方が嘆いている声を耳にする。これは日本だけで無くアメリカをはじめ世界的に見て音楽パッケージの販売が落ち込んでおり市場規模は縮小傾向となっている。
CDが全然売れない時代に突入し現状(コロナ以前)まではライブ・イベントでの収益は伸びている傾向にあり興業で稼ぐというのが主となっていたように感じるが、特にアイドル全盛の今の時代この戦略はかなり当たったと思う。だがそれもだんだんと厳しくなってきたところに今回のコロナウィルスで相次いでイベントが中止になり稼ぎの主軸であった興業が打てない事態になりエンタメ業界は非常に厳しい状況にあるようだ。

音楽業界は全体的に縮小傾向だが、その中でも唯一伸びているのがストリーミング市場。ストリーミング市場、すなわちサブスクだ。月額固定で音楽聞き放題のサービスである。

音楽は無料が当たり前なのか!?
今の時代、これだけスマホとネットが身近になり欲しい物が欲しい時に、しかも好きな時に好きなものが楽しめる時代。音楽業界でCDが売れなくなった要因にこのネットの普及と「違法アップロード」の関係性は根深いとは思うのだが、ネットがここまで普及していなかった時代は知らない音楽もCDを買うしか聞く手段がなかった。もしかしたら「CDのジャケ買い」なんて言葉を知らない方も多いのではと思ったりするのだけど、ネットがここまで身近じゃなかったときは試しにCDを買ってみて聞いてみてから、良いか悪いか、それがCDを買う楽しみの一つでもあったのだけど、そう多くない小遣いからハズレを引いたときなんかは結構へこむ。今の時代はひとまず無料で聞いてみて気に入って、さらに作品としてCDも所有したい、ここまで行かなくてはわざわざ買わないだろう。

不景気もあいまって無駄なもには一切金は出したくない、出せない。そう思うのは今の時代であれば当たり前になっていると思う。

音の良し悪しはあれどYouTubeを開けば目当てのアーティストがライブビデオを出していて無料で楽しめる。

そんな時に全くの無名アーティストの作品にわざわざ金を払わないと聞くことすらもできないなんてかなり矛盾がある。
それでも多少なり売れることは売れるだろうけども従来のやり方では必ずどこかで頭打ちになるのは目に見えている。

つまり、すでに音楽は曲を単体で売る時代ではないのだろうと感じたりもしていて、ライブやイベントが伸びていた背景を考えれば「音楽」+「体験」を提供してこそだ。

アイドルの握手会なんかは典型的な例
例えばライブパフォーマンスだったりアイドルで言えば握手会なんかも、その「体験」の一つで、そのほかにライブ配信でより身近に感じられるなど「体験」を売るからこそ伸びていたのだろう。
さらにYouTubeなどで自由に楽しめるサービスの展開やサブスクリプションの代理店などが出現してきたことにより本来なら音楽レーベルが行ってきCDの流通なども不要の業務になっていくとすると個人レベルでマーケティング戦略が取れる人なら一人で十分活動できる環境がほぼ整っているといっても過言ではない。
こうなると、それこそ既存のやり方しかしていない音楽レーベルはハッキリ申し上げてオワコンに近いと言っても差し支えないように感じる。

withコロナは新時代の幕開けだ
音楽業界全体で厳しい状況の中でコロナウィルスが発生して、さらに厳しい状況に拍車をかけた今の現状は、かなり最悪な状況でもあるのだけどエンタメとしての音楽、娯楽としての音楽、自己表現としての音楽は無くならないとも感じている。いやなくなるわけがない。

つまりこれからの音楽の在り方は本来のクリエイティブな部分がより強調されていくのだろうと感じている。

それでもアーティストはボランティアでクリエイティブな活動が出来るほど世の中は甘くない。どこかで経済的な活動は絶対的に必要になる。
この部分の問題を打開して新しい価値観と調和が取れる環境を構築した人は次の時代の音楽をけん引していくだろうと踏んでいる。

ちなみにこの構想はコロナウィルスが流行りだす以前に構想していた内容で正直なところウィルスがきっかけになるとは思っていなかったけど、ある程度は想定内だ。

終わりに
っとまあ、これはあくまで私が思い浮かべている勝手な未来予想であり想像の話なのだが実現させたい夢でもある。というわけで音楽業界の市場から見た今後の展望でした。


参照:
一般社団法人日本レコード協会

日本のレコード産業2020
https://www.riaj.or.jp/f/issue/industry/